べつに、あわてて逃げたりする必要はないのだ。いま、彼の手のなかの往復切符には、行先も、戻る場所も、本人の自由に書き込める余白になって空いている。
(安部公房著『砂の女』より)
シナリオ概要
システム :クトゥルフ神話TRPG(第6版)
プレイ人数 :ソロ(KP側NPCとのタイマン)
プレイ時間 :ボイスセッションで3~5時間程度
舞台 :現代日本、山奥の日本屋敷クローズド
推奨技能 :目星、図書館、高INT、高POW
準推奨技能 :心理学、交渉技能、オカルト(準推奨はなくとも十分クリア可能)
ロスト率 :中
❏ あらすじ
あるいは透明な散弾の中にいるようであった。傘の布地に当たった雨が弾けるたび、薄いドームの中で反響している。
そんな中、貴方は貴方の目的地に向かって歩く。見知らぬひとあるいは見知っていても判別のつかないひとびととすれ違おうとして、気が付く。
腕を掴まれていた。
陶器のように温度のなさそうな手のひらはしかし、体温でぬるまった雨を貴方にべったりとつけていた。そうしてあまりにも当然のように貴方の腕を引き、歩を進めてゆく。気安い友人、あるいは家族がそうするようにして貴方を先導する。
そうして貴方はこの街から消えた。
❏ HO
探索者は2015特徴表4-6〈寄せ餌〉を持っている。また、何らかの理由で誘拐されたいと考えたことがある。その願望の程度や経緯は不問である。
上記条件を満たしていれば継続探索者の使用も可能。
■シナリオについて
❘❚ 注意
・神話生物、呪文、特徴表の独自解釈を含みます
・倫理的に問題のある表現、生理的嫌悪をもたらす可能性のある描写がございます
・安部公房著『砂の女』からインスピレーションを受けており、いちぶに引用やオマージュが含まれます(未読でもぜんぜん遊べます 読んでくれるとうれしいです)
・特徴表不採用卓さんもたくさんあると思います……! その場合はこう ふわっと ニュアンスを装備していってください
※人間にはいついかなるときでも「灰になってよかった~」と言える権利・自由がありますので、もういつでもすきなときに回してください。
※ルールを守ってたのしく遊んでくだされば、周回とかもすきなようにしていただいて大丈夫です。
読み:はいになってよかった
作者様(SHOP名):白河夜堂

