ソロモン・グランディ
月曜日に生まれ
火曜日に洗礼を受けた
水曜日に結婚し
木曜日に病気になった
金曜日に徐々に衰え
土曜日に命を止めた
日曜日に埋葬されて
ソロモン・グランディは終わり、これにて。
シナリオ概要
システム:クトゥルフ神話TRPG(第6版)/新クトゥルフ神話TRPG(第7版)
タイトル:ソロモンと七つの輪
読み:ソロモンとななつのわ
略称:ナナツワ
舞台:特殊異世界、現代(2025年)ベース※19世紀以降なら国籍不問
傾向:個別HOあり完全協力制、情報整理と柔軟な発想を楽しむ脱出系線形クローズド
時間:ボイスセッション15~18時間前後※RPや出目に依存
人数:7名固定(KP側PC+PC6名も可能)
推奨:個別HOと概要から各自判断
備考:多くの正気度を喪失する。ロストの可能性は低くない。
➤新規継続不問。19世紀以降であれば異なる時代、国籍の探索者同士でも同卓可能。ただし探索者同士で認識の差に気付いた場合、状況に応じて正気度チェックが発生する。
➤本作には『ナーサリーライムおよびマザーグース』『旧約聖書』『神曲 天国篇/ダンテ・アリギエーリ』『エジプト神話』の要素が含まれる。また『暗黒のファラオの神殿/ロバート・ブロック』『ムーン・レンズ/ラムジー・キャンベル』の影響を受けた描写がある。
➤特定の宗教を強く意識した描写が含まれているが、いかなる思想も支持するものではない。
➤小項目[シナリオのトーン][KP側PCの使用について]大項目[プレイヤー事前情報]の確認を推奨。
❏ あらすじ
あなたがたは見知らぬ場所で目を覚ました。
眼前には白亜の円卓があり、その周囲を同じ材質の七脚の椅子が静かに取り囲んでいる。
あたりは濃い霧で視界が遮られ、遠くを見通すことはできない。
目の前の小箱には、奇妙な指輪が静かに輝いている。
ソロモン・グランディ
月曜日に生まれ
火曜日に洗礼を受けた
水曜日に結婚し
木曜日に病気になった
金曜日に徐々に衰え
土曜日に命を止めた
日曜日に埋葬されて
ソロモン・グランディは終わり、これにて。
❏ HO
HO:Monday
✧ 生誕 ――あなたにはすべての可能性が拓かれている。
「その運命に価値はあるか。」
Type:目標値操作
Cue:任意
NB:積極的な使用を推奨。ただしダイス目の影響を強く受ける。
HO:Tuesday
✧ 洗礼 ――あなたは清らかな存在だ。
「純粋は毒である。毒は薬である。」
Type:回復・解除
Cue:任意
NB:他者をサポートする機会が多い。使い方次第で多くの代償を支払う。
HO:Wednesday
✧ 婚姻 ――あなたには連れ添うものがいる。
「ふたつでひとつの不完全になる。」
Type:協力者の獲得
Cue:明確に示唆される
NB:卓中に特定の協力者を獲得する。協力者を得たあとは、積極的な行動宣言を推奨。
HO:Thursday
✧ 罹患 ――あなたは変化する。
「きみよ。無限の夢幻の無相のきみよ。」
Type:肉体操作
Cue:任意
NB:積極的な使用を推奨。自由度が非常に高いが、発動のたびに代償を要する。
HO:Friday
✧ 悪化 ――あなたは徐々に悪くなる。
「恐れるな。星は燃え尽きる間際こそ輝く。」
Type:ハイリスク・ハイリターン
Cue:任意、あるいは自動適用
NB:意図せず特質が自動適用されることがある。ほぼ確実に高頻度で他者のサポートを要する。
HO:Saturday
✧ 死亡 ――あなたは停止する。
「境界を歩め。刹那を縫い留めよ。」
Type:特殊干渉(概念)
Cue:明確に示唆される
NB:ひとりで探索する場面が発生する。他者のサポートを要する。
HO:Sunday
✧ 埋葬 ――あなたは見ない、聞かない、話さない。
「失うことは喪失を得ることである。」
Type:特殊干渉(肉体)
Cue:明確に示唆される
NB:ひとりで探索する場面が発生する。他者のサポートを要する可能性がある。
【ハンドアウト(HO)について】
指輪に秘められた個々の能力を〝特質〟と呼称する。
プレイヤーには、セッション前にキーパーから特質の詳細が個別配布される。
探索者はセッション序盤のとあるシーンで各特質を獲得し、その力を自覚する。
特質を開示するタイミングは自由だ。
早めに明かして他プレイヤーと相談しながらスマートに活用するのも、ここぞという場面で開示しドラマティックなシーンを演出するのも、どちらも素晴らしいロールプレイである。
開示する場合は、全員の前で「特質を開示します」と明言するのがおすすめだ。
ただし、他者に『開示を強要』するのは控えていただきたい。開示のタイミングについて話し合うのは大歓迎だが、最終的な判断は各特質所持者に委ねられる。
また、特質処理は「自動適用」と明記されていない限り、プレイヤーの宣言後に適用される。
■シナリオについて
◆シナリオのトーン
幻想的で奇妙な空間からの脱出を目指す、シンプルな線形クローズド。
個別ハンドアウトで与えられた〝特質〟を駆使し、各課題を乗り越えていくことが主なクリア方法だ。
特質を最大限に活かすには、キーパー・プレイヤー双方の自由な発想と柔軟な対応が求められる。特に終盤になるにつれて、即興的な対応が増えてくるだろう。
PvPは想定されていない。互いに話し合い、協力し、この空間からの脱出を目指そう。
◆KP側PCの使用について
本作はPC7名を前提としたシナリオだが、キーパー側PC+PC6名でもプレイできる。
この場合キーパーは『HO:Monday(生誕)』『HO:Thursday(罹患)』のいずれかを担当することをお勧めしたい。いずれも自身で積極的に見せ場を作りつつ、補佐役としても立ち回りしやすいハンドアウトだ。
無論これはあくまで個人的な意見のひとつにすぎず、決して強制ではない。プレイヤーの希望を第一とし、卓を囲むメンバー全員が納得できるハンドアウトの割り当てを行ってほしい。どのハンドアウトでも使用タイミングに則れば、必ず活躍できる場面があるはずだ。
◤ プレイヤー事前情報
【シナリオ描写の特徴】
本作の舞台は、幻想と不可解に彩られた空間で構成されている。
非現実的な情景が連続するため、イメージを補う目的で各描写が長めになっている点について、あらかじめご了承いただきたい。
場面によっては想像しにくい描写も含まれるが、「そうした世界である」と受け入れ、雰囲気そのものを楽しんでいただければ幸いである。
なお、各描写の結びには探索可能箇所がまとめられている。描写が分かりづらい場合は指針として参照されたし。
【卓中ロストについて】
本作では、卓中でのロストが十分に起こりうる。
ただしシナリオ上の処理として、エンディング直前までは強制的に「探索を続けさせられる」状態となる。
それでもロストであるという事実は変わらない。エンディング前後でそれぞれの喪失が正式に描かれることになるだろう。
◆耐久力がゼロになった(=肉体ロスト)
とある特殊な状態となる。
エンディング直前までは行動を継続できるが、他の探索者とともに帰還はできない。
◆正気度ポイントがゼロになった(=永久的狂気を発症)
「正気度ポイントがゼロに達した探索者は、永久的な狂気に陥る。“永久的”とは、1年の場合もあり、一生涯の場合もある。(中略)ゲームでは、永久的狂気の期間は完全にキーパーにまかされている。」
引用:クトゥルフ神話TRPG 狂気>永久的狂気(pp90-92)より
本作では『クトゥルフ神話TRPG』のルールに基づき、上記の記載に根差した解釈を行う。
たとえ探索者が永久的狂気を発症した場合でも、肉体が損傷していない限り、行動を継続可能とする。
正気度がゼロになった際の精神状態は、該当プレイヤーとキーパーが相談の上で設定してほしい。
たとえば「狂気の原因となった存在に心酔する」「仲間を生還させなければという妄執に取り憑かれる」など、それぞれの探索者に合った形を選んでよい。
ただし繰り返しになるが、本作はPvPを想定していない。他の探索者に危害を加える行動は避け、あくまで「全員で協力しセッションを進めるための措置」として捉えていただきたい。
正気度ゼロになった探索者の行く末は、プレイヤーへ一任される。例えば次の通り。
・他探索者たちの生還を最後まで見届け、自らは異世界へ残る。
・いずれかの世界で狂信者となり、探索者を引退する。
・精神病棟へ入りNPCと化す。
・通常あり得ない方法で正気度を取り戻させられ、引き続き探索者となる運命を背負う。
読み:そろもんとななつのわ
作者様(SHOP名):左に右折 – BOOTH







