……見よ。聞け。驚け。呆れよ……。
(夢野久作『ドグラ・マグラ』より)
シナリオ概要
システム :クトゥルフ神話TRPG(第6版)
プレイ人数 :ソロ
プレイ時間 :ボイスセッションで6時間想定/KPレスで3~6時間
舞台 :現代日本
推奨技能 :三大探索技能、アイデアもしくはリアルアイデア、精神分析
準推奨技能 :心理学、高POW
非推奨 :高POW、クトゥルフ神話
ロスト率 :高
❏ あらすじ
かつ、かつ、かつと、頭蓋を直接叩くような音……
……廊下を歩くたび、リノリウムの床で靴音が跳ねる。ゴムというより、みずみずしい肉のつっぱった肌を踏むのに似た、妙に生っぽい感触が足裏に伝わった。
探索者が向かうのは、わけあって担当することになった患者──石田鳴海のねじろである一〇七号室だ。
先日、四方医師の訃報が届いた。自殺であったらしい。しかし、探索者のもとに届いたのは葬儀の案内などではなく、この赤川精神病院への就任依頼状であった。患者の心身の健康を保つことはあまねく医師の使命であり、半端な真似はゆるされない。患者がいるなら医師もいる。このふたつの関係は不可分だ。片方が欠けたのであれば足すしかなく、そういうわけで引き継ぎを頼まれ、ここにいる。
たどりついた一〇七号室の扉をノックする。しばらくの間があってから、「はあい……」とか細く返事があった。
❏ HO
HO
:探索者は精神科医、もしくはそれに準ずる職に就いている。
この度、自殺した四方薫(よも・かおる)院長の患者を引き継ぎ、石田鳴海(いしだ・なるみ)氏の診療を担当することになった。
■シナリオについて
❘❚ 注意
・神話生物、呪文の独自解釈を含む。
・倫理的に問題のある表現、生理的嫌悪をもたらす可能性のある描写を含む。
・夢野久作著『ドグラ・マグラ』、およびポール・オースター著『幽霊たち』からインスピレーションを受けた箇所があるため、引用が含まれる。
・精神医学に関する知識が登場するが、筆者は医師免許を取得していない。また、いちぶあえて省略・改変した箇所も多く存在する。そのことを留意したうえで、本シナリオをプレイされたし。
・本シナリオは基本的に探索者が医師であることを想定しているが、展開やダイスの結果により、状況打破のためヒポクラテスの誓いに背く行為を行う可能性がある(この「行為」は加害/暴力性を孕むものだ。なお、性加害は絶対に発生しない)。探索者選定の参考にすると、プレイがしやすいかもしれない。
・シナリオの特性上、実在する精神病の名前や症状が出てくる。
・本作はあくまでフィクションである。意図的にリアリティラインを下げた箇所が複数あるため、事前に了解しておくこと。
・プレイ中に精神的負担を感じた場合はただちにKPに申告し、ゲームを中断すること。TRPGはあくまで娯楽である。
・本シナリオは精神病に対する差別や偏見を助長するものではない。
読み:ふぉり・あ・どぅならまださなぎ
作者様(SHOP名):白河夜堂

